• 7月 18, 2025
  • 7月 20, 2025

【鼠径ヘルニアと腸内環境は、特に便秘を介して密接な関係が】

鼠径ヘルニアは、太ももの付け根あたり(鼠径部)の腹壁の筋肉や筋膜が弱くなり、お腹の中の腹膜や腸の一部が袋状に飛び出す病気です。俗に「脱腸」とも呼ばれます。

★腸内環境(特に便秘)と鼠径ヘルニアの関係性 腹圧の上昇: 便秘は鼠径ヘルニアの主要なリスク要因の一つとされています。

便秘になると、排便時に便を出すために**強く力む(努責する)**ことが多くなります。この「いきむ」行為は、腹腔内圧を瞬間的に非常に高くします。 慢性的な便秘の場合、日常的に腹部に高い圧力がかかり続けるため、腹壁の弱い部分に継続的に負担がかかり、鼠径ヘルニアの発症や悪化のリスクが高まります。 腸内に硬い便が滞留することで腸の蠕動運動が増加し、その結果として腸管内の圧力が上昇することも、腹圧上昇に繋がります。

腹壁組織への慢性的な影響: 繰り返される腹圧の上昇は、鼠径部の組織に慢性的な疲労を与え、結合組織の弾力性を低下させたり、筋膜を脆弱化させたりする可能性があります。 これにより、鼠径ヘルニアが発生しやすくなったり、既存のヘルニアが悪化したりすることが考えられます。

再発リスクの増加: 一度鼠径ヘルニアの手術を受けた後でも、便秘が解消されないままだと、再び排便時に腹圧がかかり、再発のリスクを高める可能性があります。 そのため、手術前後に関わらず便秘の解消が重要です。 腸内環境を整えることによる鼠径ヘルニア予防・改善 腸内環境を良好に保ち、便秘を解消することは、鼠径ヘルニアの予防や悪化の抑制に繋がります。

食物繊維の摂取: 野菜、果物、穀物など、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂ることで、便通をスムーズにし、便秘を予防します。

十分な水分補給: 水分が不足すると便が硬くなり、排出しにくくなります。意識的に水分を摂ることが大切です。

適度な運動: ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な全身運動は腸の動きを活発にし、便秘解消に役立ちます。また、腹壁を支える筋肉の強化にも繋がります。

バランスの取れた食事: 身体の組織を強くするタンパク質やビタミンCなど、健康な体づくりに不可欠な栄養素をバランス良く摂ることも重要です。

規則正しい生活習慣: ストレスや疲労は自律神経の乱れを引き起こし、便秘の原因となることがあります。十分な睡眠やリフレッシュを心がけましょう。

適切な体重維持: 過体重や肥満は、常に腹圧が高い状態を作り出すため、健康的な体重を維持することが大切です。

まとめ

鼠径ヘルニアは手術以外に根本的な治療法はありませんが、日頃の生活習慣、特に腸内環境を整えて便秘を解消することは、発症リスクを低減し、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要です。

もしすでに鼠径ヘルニアの症状がある場合は、自己判断せずに早期に医療機関を受診することが大切です。

京都の鼠径ヘルニア・脱腸手術専門 王子クリニック

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