肛門診療について
肛門科はどのように診察するでしょうか?
痛い処置をされるのではないですか?
ときどき患者さんからこのような質問を受けることがあります。
当院では、患者さんができる限り恥ずかしさを感じられないよう、さまざまな工夫をしています。
防音設備の診察室が3つあります

それぞれの診察室は防音になっていて、話し声が外にもれないように配慮しています。
診察台の周りにもカーテンをかけています。
恥ずかしさの少ない工夫をしています

看護師が介助しながら、
ズボンやスカートは脱がずに診察台にあがり、ひざを抱えるようにして横向きになって、図のような診察の姿勢をとっていただきます。
またおしりにはバスタオルをかけさせていただきます。
繊細で素早い対応を心がけています
続いて医師が診察します。その際、痛みや不快感などの苦痛がないように、繊細で素早い対応を心がけています。
- 視診
- おしりに腫れや血栓、膿などが出ていないか、肛門の状態を確認します。
- 指診
- 手袋をつけた人差し指に軟膏をつけ、肛門内を診察します。
切れたり、腫れたりして、痛むところや、肛門にできたしこりやポリープがないかを調べます。 - 浣腸
- 肛門内に微温湯を30~50ml注入し、すぐそばにあるトイレでいきんでもらいます。
トイレの時間が長い患者さんは、内痔核の状態が悪かったり、便秘がひどくなっているなどの情報が得られます - 肛門鏡
図のような肛門鏡をいれて、努責してもらいながら、ゆっくりと肛門鏡をぬいていきます。
そうすることで、内痔核の腫れ具合がよくわるようになります。
丁寧な説明を心がけています

服を整えていただき、診察結果を丁寧に説明いたします。
痔核、裂肛は、基本的に良性の疾患なので、手術が必要な状態がなければ、まずは保存療法をお勧めします。
また患者さんの希望に合わせた治療法を考慮いたします。